◎誰がミサイルを発射したかは明らかになっておらず、警察が捜査している。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の民家にドローンが発射したミサイルが着弾し、子供を含む少なくとも4人が死亡した。警察当局が14日、明らかにした。
それによると、現場は同州の南ワジリスタン郊外の集落。誰がミサイルを発射したかは明らかになっておらず、警察が捜査している。
中央政府は数年前の紛争でこの地域からTTP(パキスタンのタリバン運動)を追い出したものの、今も各地でテロ攻撃が相次いでいる。
AP通信は関係者の話しとして、「ミサイルが着弾したのはTTPと何のつながりもない民家であった」と伝えている。
地元テレビ局は爆発を目撃したという周辺住民の話しを引用し、「民家にミサイルが撃む卑劣な犯罪者を捕まえろ」と報じた。
同地域で過去に行われたドローン攻撃の大半がパキスタン軍か米軍によるものである。
中央政府はこの攻撃に関するコメントを出していない。
TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。