◎内陸部の48時間雨量は多いところで250ミリを超え、数百人が避難を余儀なくされている。
米領プエルトリコ自治政府は9日、広い範囲で大雨による洪水や土砂崩れなどが発生していることを受け、非常事態を宣言した。
ピエルルイシ(Pedro Pierluisi)知事は浸水被害などが報告されている22市町村を支援するため、州兵を出動させている。
地元メディアによると、内陸部の48時間雨量は多いところで250ミリを超え、数百人が避難を余儀なくされているという。
州警察は9日、複数の河川で堤防が決壊し、いくつかの道路が通行不能になっていると報告した。
それによると、北西部サンセバスチャンでは男性が増水した川に流され、行方不明になっている。
ピエルルイシ氏は市民に対し、必要に応じて高台などに避難するよう呼びかけた。
地元メディアは自治政府関係者の話しとして、「連邦政府と緊密に連絡を取り合っており、支援を要請する可能性がある」と伝えている。