◎5人はキューバの民間信仰「サンテリア」の儀式で何かしらの毒劇物を摂取したとみられる。
メキシコ南部オアハカ州で「力の儀式」なるイベントに参加した男性4人と女性1人が毒劇物を飲み、死亡した。捜査当局が1日、明らかにした。
それによると、この5人はキューバの民間信仰「サンテリア」の儀式で何かしらの毒劇物を摂取したとみられる。
5人が摂取した物質は特定されておらず、警察が捜査している。
オアハカ州警察の担当官は地元テレビ局の取材に対し、「5人はサンテリアの儀式である種の力を得るために何かしらの薬を飲んだようだ」と語った。
一部のメディアは関係者の話しとして、「5人は不特定多数の友人に”ポーション”を飲めば力を得ることができると説明し、儀式に参加するよう呼びかけていた」と伝えているが、詳細は不明だ。
5人の遺体はオアハカ市内の民家で4月27日に発見された。死亡時刻は明らかになっていないが、報道によると、腐敗は進んでおらず、外傷もなかったという。
5人の年齢は18~55歳。身元は明らかにされていない。
メキシコで複数人が死亡するサンテリア関係の事件は6年ぶり。
2018年、首都メキシコシティ在住の男が少なくとも10人の女性を殺害したと告白し、その後、犠牲者の何人かの骨をサンテリアの修行者に売ったと主張した。