◎メキシコで女性や子供が行方不明になることは珍しくなく、その多くの麻薬カルテルやギャングが関与している。
6人の女性の骨や臓器が見つかったメキシコ・首都メキシコシティのアパート前で遺族とその支援者が26日、抗議デモを行った。
捜査当局は先週、殺人罪などで逮捕された男の自宅を捜索。人骨、人間のものとみられる内臓、血痕、行方不明になっている女性のID、のこぎりなどを押収した。
最初の被害者とされる女性の遺族と支援者たちは警察の捜査に異議を唱えた。
それによると、この被害者(18歳)は2012年に失踪。家族は自分たちで娘を探していた。
メキシコで女性や子供が行方不明になることは珍しくなく、その多くの麻薬カルテルやギャングが関与している。
抗議デモに参加した弁護士は記者団に対し、「警察は12年前に失踪届を受理して以来、一度も家族に連絡せず、この事件に関する情報も伏せています」と語った。
逮捕された男は4月16日、女性の自宅に侵入し、その後、帰宅した母親の首を切りつけ、逃走した。
母親は一命を取り留めたが、娘は助からなかった。
男はその後、母親の悲鳴を聞いたという近隣住民によって確保され、警察に引き渡された。
警察は男の認否を明らかにしていない。