◎資金繰りに苦しむパキスタンは対外債務の処理に苦労しており、債務不履行を避けるべく、資金集めに奔走している。
パキスタン、南部シンド州(Asif Hassan/AFP通信/Getty Images)

国際通貨基金(IMF)は20日、パキスタン政府との数日間にわたる協議の結果、11億ドルを融資することで仮合意に達したと発表した。

IMF理事会は今年初め、パキスタンに対する救済基金30億ドルのうち7億ドルの拠出を承認。これにより、30億ドルのうち19億ドルが拠出された。

今回の合意で残り11億ドルの拠出が決まったことになる。

IMFは声明で、「パキスタン当局とスタッフレベルで合意に達した」と述べた。理事会は数日以内にこれを承認するとみられる。

IMF高官は首都イスラマバードでシャリフ(Shehbaz Sharif)首相や財務相らと会談していた。

パキスタンは2022年夏、壊滅的な洪水に見舞われ、300億ドル以上の経済損失を被った。この洪水では1800人近くが死亡、国土の3分の1が冠水被害に見舞われた。

シャリフ氏は22年に弾劾されたカーン(Imran Khan、収監中)前首相に代わり、30億ドルの救済基金に署名。この融資期限が今月切れた後、最大80億ドルの新たな救済を求める可能性がある。

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