◎ウクライナ軍のドローンは西部国境から約60キロに位置するブリャンスク州郊外に到達。4つの石油貯蔵所が炎上した。
ウクライナのドローンがロシア西部ブリャンスク州の石油貯蔵施設を攻撃し、火災が発生した。国営メディアが19日に報じた。
タス通信によると、ウクライナ軍のドローンは西部国境から約60キロに位置するブリャンスク州郊外に到達。4つの石油貯蔵所が炎上したという。
同じくウクライナ国境に近い西部ベルゴロド州にもドローンが飛来したと伝えられている。州当局は19日に予定されていたロシア正教会のイベントを中止した。
ウクライナ軍のドローン攻撃で正教会の行儀が中止に追い込まれたのは初めてとみられる。
ウクライナ公共放送ススピーリネは政府関係者の話しとして、「ウ軍のドローンは19日、首都モスクワの南方約600キロにある火薬工場も攻撃した」と伝えている。
ロシアの国営テレビはその後、「モスクワ郊外の火薬工場が被害を受けたというウクライナ側の報道は誤りであり、工場は正常に稼働している」と報じた。
それによると、ウクライナのドローンは工場の敷地内に墜落したものの、被害はなかったという。
ロシア国防省は18日、防空部隊が第二の都市サンクトペテルブルク郊外でウクライナのドローンを撃墜したと発表した。
両軍は東部ドネツク州や南部の前線で激戦を繰り広げているとみられるが、戦況は膠着状態にあるようだ。
双方はミサイルや砲弾不足を補うためにドローンを多用。ロシアはイラン製自爆ドローンで前線だけでなく首都キーウなどの都市部も執拗に攻撃している。