◎コンゴでは今年、大雨による洪水が相次いだ。
コンゴ民主共和国・中央カサイ州で大雨による洪水と土砂崩れが発生し、少なくとも22人が死亡した。地元当局が26日、明らかにした。
それによると、中央カサイ州の一部地域では数時間にわたって猛烈な雨が降り、河川が氾濫。多くの家屋が流されたという。
被害の全容は明らかになっておらず、自治体・民兵・ボランティアが救助・捜索活動を行っている。
AP通信は自治体当局者の話しとして、「26日未明の洪水で17人が溺死し、その後の捜索で新たに5人の遺体を収容・埋葬した」と伝えている。
中央政府は同州に陸軍を派遣し、自治体の捜索活動を支援するとしている。
コンゴでは今年、大雨による洪水が相次いだ。5月には東部・南キブ州の洪水で少なくとも438人が死亡、5000人以上が行方不明になったと推定されている。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
これらの地域では自然災害が発生しても救助活動はほとんど行われない。
中央カサイ州に拠点を置くNGOはAP通信の取材に対し、「市内の大学、教会、道路、橋、その他多くの建造物が被害に遭い、数十人が行方不明になったとみられる」と語った。
コンゴ東部で24日遅くに発生した地滑りでは少なくとも4人が死亡、20人が行方不明になっている。