◎テロ攻撃はアフガンと国境を接する北ワジリスタンの郊外で2度発生。1回目の爆弾テロで兵士2人が死亡。その後、別の地区の商店街で爆弾が爆発し、民間人少なくとも3人が死亡した。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で治安当局を狙った爆弾テロが発生し、陸軍兵士を含む5人が死亡した。地元当局が22日、明らかにした。
それによると、テロ攻撃はアフガンと国境を接する北ワジリスタンの郊外で2度発生。1回目の爆弾テロで兵士2人が死亡。その後、別の地区の商店街で爆弾が爆発し、民間人少なくとも3人が死亡したという。
地元テレビ局は関係者の話しとして、「2回目のテロで死亡した3人のうち1人は地元の盟主で、TTP(パキスタンのタリバン運動)を非難していた」と伝えている。
TTPは同日、陸軍兵士に対する爆弾攻撃を認める一方、民間人が死亡したテロへの関与は否定した。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。