◎労使交渉は先週始まり、16日に再開される予定だ。
ドイツの鉄道運転士を代表する労働組合GDLは14日、今週後半に20時間のストライキを行うよう組合員に呼びかけると発表した。
GDLの書記長はドイツ鉄道(国鉄)の運転士や警備員などに対し、15日午後10時から16日午後6時まで仕事を離れるよう呼びかけた。
また書記長はこれを「限定スト」と説明したうえで、会社が要求に応じなければより厳しいストに移行する可能性があると警告した。
ドイツ鉄道は過去にもGDLのストの間、大幅な減便を行ったことがある。
GDLは会社側に対し、▽組合員の月給555ユーロ(約9万1000円)引き上げ▽インフレ対策として一時金最大3000ユーロ(約49万円)支払い▽減給なしで労働時間を週38時間から35時間に削減するよう求めている。
労使交渉は先週始まり、16日に再開される予定だ。
ドイツ通信社(dpa)によると、会社側は11%の賃上げを提示したという。
GDLの書記長は声明の中で、「会社は組合員の生活に必要不可欠な核心的な要求を拒否しているため、ストに踏み切る」と述べている。
鉄道組合員約23万人を代表するもうひとつの労組EVGは今年8月、ドイツ鉄道が提示した案を受け入れた。