◎沿岸警備隊は船に乗っていた亡命希望者とみられる約70人を救助し、ペロポネソス半島の港に移送した。
ギリシャ沖、亡命希望者たち(Getty Images/PAメディア)

ギリシャの沿岸警備隊が南部ペロポネソス半島沖で移民船を救助した。地元当局が11日、明らかにした。

それによると、沿岸警備隊は船に乗っていた亡命希望者とみられる約70人を救助し、ペロポネソス半島の港に移送したという。

沿岸警備隊は声明で「巡視・救助艇3隻、海軍の船舶と航空機、民間の商船4隻が救助活動に参加した」と述べている。

ギリシャの海事当局は11日未明、ペロポネソス半島の南西約70kmの地点に危険な状態の船がいるという連絡を受け、沿岸警備隊に通報した。

同隊によると、この船は今すぐ沈没するような状態ではなく、国際水域を順調に進んでいたという。

船がどこから出港したかは不明。一部の地元メディアはトルコ西岸と伝えている。

ギリシャは紛争地から逃れた中東・アフリカ・アジアの移民の目的地のひとつであり、年間数万人が船や陸路で亡命を試みている。

ギリシャ東部エーゲ海の島々を目指すルートは長く危険だが、多くの移民が沿岸警備隊のパトロールをかわすためにより危険な大回りルート(国際水域)を選択しているようだ。

沿岸警備隊は11日、エーゲ海東部のロードス島沖で座礁したヨットから移民22人を救助した。

この時期、地中海の水温は高く、晴天が続くため、トルコからの移民が増加する傾向にある。

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