◎フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。
オピオイド系鎮痛剤フェンタニルの錠剤(Drug Enforcement Administration)

米財務省は9日、オピオイド系鎮痛剤フェンタニルの製造と密売に関与した疑いで3人のメキシコ人を制裁リストに追加した。

フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。

AP通信によると、今回制裁リストに加えられた3人は世界最大の麻薬組織シナロアカルテルとつながりがあるという。

3人はカルテルの支配下に置かれている北西部の米国との国境の町ティファナに拠点を置いていたとされる。

財務省によると、この3人は大量のフェンタニル錠剤を米国に持ち込んだとされる。制裁により、3人が米国内に保有する資産はすべて凍結され、米国市民と取引することも禁じられた。

3人のうち2人はシナロアカルテルとつながりのあるティファナの密売組織の構成員。現在も逃走中である。

もう1人は2000年代初頭に殺し屋としてキャリアをスタートさせ、後にシナロア系ギャングに加わったとされる。この男は2014年に逮捕、2017年に脱獄した。

財務省は先月、フェンタニルの製造と密売に関与した疑いで、米国で終身刑に服している麻薬王「エル・チャポ」ことグスマン(Joaquin Guzman)受刑者の義理の兄弟を含むメキシコ人10人を制裁リストに追加した。

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