◎関係者や専門家は初の女性事務総長誕生に期待を示している。
EUの執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は6日、NATO事務総長の後任レースが水面下で熱を帯びる中、その職に興味はないと述べた。
ノルウェーの元首相であるストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)氏は2014年からNATO事務総長を務めており、昨年初頭に任期を満了する予定だったが、ロシアのウクライナ侵攻を受け、かじ取り役を続けることになった。
NATO加盟国の首脳は7月11~12日の首脳会議(リトアニア・首都ビリニュス)で後任を選ぶ予定だ。ストルテンベルグ氏の任期が再び延長される可能性は低いとみられる。
フォンデアライエン氏は2019年から欧州委員会を率い、NATOの次期事務総長候補のひとりに何度も取り上げられている。
関係者や専門家は初の女性事務総長誕生に期待を示している。
フォンデアライエン氏は64歳。ドイツ出身の中道右派で、2013~19年まで同国の国防相を務めた。
しかし、フォンデアライエン氏は6日に放送された西部ドイツ放送協会(WDR)のインタビューでその可能性を否定した。
またフォンデアライエン氏は来年予定されている欧州委員会選挙で2期目を目指すかどうかについても明言を避け、「今年の後半までに決断するつもりだ」と述べた。