◎キプロス政府は欧州委員会の「制裁の効果的かつ統一的な実施」を支援するプログラムへの参加にも意欲的だ。
キプロスとロシアの国旗(Getty Images)

キプロス政府は16日、対ロシア制裁に基づき、同国で登録されている企業が保有する約12億ユーロ(1780億円)相当のロシア資産を凍結したと明らかにした。

財務省の報道官はAP通信の取材に対し、「これらの資産の大部分は信用機関に保管されている」と語った。

EUの執行機関である欧州委員会の司法担当委員は先週、キプロスのロシア資産凍結手続きは他のEU加盟国に比べると遅れを取っていると述べていた。

委員は声明で、「他のEU加盟国はそれぞれ20~40億ユーロ相当のロシア資産を凍結したのに対し、キプロスは1億ユーロにとどまっている」と指摘していた。

キプロス財務省の報道官はこの指摘について、「欧州委員会に正確な情報を提供できておらず、これまでに凍結したロシア資産は約12億ユーロと報告し、関連するデータベースも合わせて更新した」と述べた。

フリストドゥリディス(Nikos Christodoulides)大統領はイギリスの公正取引委員会(OFSI)に倣った専門部署を設置し、国際制裁を遵守する監督能力を強化している。

キプロス政府は欧州委員会の「制裁の効果的かつ統一的な実施」を支援するプログラムへの参加にも意欲的だ。

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