◎マラウイにおけるコレラの感染者は11月~3月の雨季に増加する傾向にあり、平年の死者数は年間100人前後である。
マラウイの小学校(Getty Images)

マラウイ政府は2日、首都リロングウェと第二の都市ブランタイヤでコレラ感染者が急増していることを受け、公立小中学校の休暇期間を延長すると発表した。

保健省のまとめによると、昨年3月に最初の感染者が報告されて以来、全国の累計感染者は2日時点で1万8000人、死者数はまもなく600人に達する見通し。死亡率も上昇傾向にあるようだ。

マラウイにおけるコレラの感染者は11月~3月の雨季に増加する傾向にあり、平年の死者数は年間100人前後である。

しかし、今回の感染拡大は過去最悪の事態に発展すると予想されている。

保健省は声明で、「リロングウェとブランタイヤでコレラ患者が増え続けているため、両市の公立小中学校の授業再開は1月3日以降とする」と述べている。

開校日は後日発表するとのこと。

世界保健機関(WHO)は2022年にコレラの発生を報告した30カ国の死亡率が上昇し、平年の約3倍になったと報告している。

コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。

マラウイでは保健所の医療従事者もコレラで死亡している。

保健省は市場や学校など混雑した場所を消毒するために塩素を散布し、予防接種を強化するなど、対策を強化するよう関係機関に要請した。

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