◎国内でティックトックのアプリを開くことはできず、暴動が発生した地域ではインターネット通信も遮断された。
ヨルダン当局は16日、燃料価格の高騰に抗議するデモが暴動に発展し、誤った情報が大量に拡散したとして、中国のソーシャルメディアアプリ「ティックトック（TikTok）」を一時的に禁止すると発表した。
地元メディアによると、国内でティックトックのアプリを開くことはできず、暴動が発生した地域ではインターネット通信も遮断されたという。
アブドラ・イブン・フセイン（King Abdullah II）国王は16日、マアン市の警察幹部が15日の暴動で殺害されたことを受け、「無法者を取り締まる」と約束した。「国のために働いている治安当局者への暴力はいかなる理由があろうと許されません...」
デモは複数の都市で15日に行われ、SNSで一気に拡散した。
地元メディアによると、複数の都市で略奪が報告され、暴徒と警察が衝突したという。警察は催涙ガスを使って暴徒を追い払った。
公安当局は16日、TikTokに暴動を扇動する動画や誤った情報が大量に投稿されたとして、アプリの使用を一時的に禁止すると発表した。
マアン市ではインターネット通信も遮断されている。その他の都市でも暴動が発生したようだ。
一部地域ではトラック運転手がストを行っていたが、沈静化したと伝えられている。
アブドラ国王はマアン市を訪問し、警察の責任者らと会談した。警察の幹部が誰の攻撃を受け死亡したかは明らかにされていない。
ヨルダンは欧米の緊密な同盟国であり、中東で最も安定した国のひとつと見なされてきた。
公安当局はこの禁止令がいつまで続くかは明らかにしなかった。
