◎サハラ砂漠の南に広がるサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやISIS系組織が暗躍しており、7年ほど前から身代金目的の誘拐事件が多発している。
サヘル地域で活動するイスラム過激派組織の戦闘員(Getty Images)

ドイツに本部を置く援助団体ヘルプは10日、西アフリカのニジェールでイスラム過激派に誘拐された人道支援活動家が解放されたと明らかにした。

同団体によると、この地域で人道支援に当たっていたランゲ(Jorg Lange)氏は2018年4月に過激派に誘拐されたという。

ランゲ氏がいつどこで解放されたかは不明。

同団体は公式ホームページに声明を投稿。ランゲ氏が家族にもとに戻ることを嬉しく思うと述べている。

ランゲ氏はヘルプのニジェール担当ディレクターを務めていたが、2018年4月にイスラム国(ISIS)系組織に誘拐された。同団体によると、ランゲ氏は63歳で、人道支援活動を30年以上行ってきたという。

サハラ砂漠の南に広がるサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやISIS系組織が暗躍しており、7年ほど前から身代金目的の誘拐事件が多発している。

この問題に詳しい専門家によると、身代金はテロリストの重要な資金源になっているという。

サヘル地域で2015年以降に誘拐された外国人は確認できているだけで25人。その他多くの現地民が誘拐されている。

ヘルプによると、今年11月にマリの首都バマコで誘拐されたドイツ人神父を含む外国人5人が今も過激派に捕らえられているという。

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