◎第3四半期の純利益は前年同期の▽189億4000万ドル(1株当たり1.40ドル)から▽139億1000万ドル(1株当たり1.06ドル)に減少した。
米IT大手グーグルの親会社であるアルファベットは25日、アナリストの予想を大きく下回る四半期決算を発表した。
投資家は「世界経済をけん引しているIT企業もインフレの影響を受け続ける可能性が高い」と悲観し、売りに走った。
カリフォルニア州に本社を置くスナップ(Snap Inc.)も先週、過去最も低い収益を記録した。
アルファベットの株価は25日の取引開始直後に5.8%下落した。
アルファベットの低調な決算は、IT部門の他の企業、特に広告に依存するメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)への懸念を高めている。
メタは26日に四半期決算を発表する予定。同社の株価も25日に3.3%下落した。
アルファベットによると、第3四半期(7~9月)の広告収入は▽544.8億ドル。昨年の▽531.3億ドルから増加したものの、市場の予想を下回る結果となった。
同社のポラット(Ruth Porat)最高財務責任者(CFO)はプレスリリースの中で、「我々はさらなる成長を達成するために、リソースの再編成に取り組んでいる」と述べている。
第3四半期の総収入は▽690億9000万ドルで、前年同期の▽651億2000万ドルを上回った。金融情報会社リフィニティブのデータによると、ウォール街のアナリストの予想(平均)は705億ドルだった。
インベスティング・ドット・コムのシニアアナリストであるコーヘン(Jesse Cohen)氏は、「グーグルの今四半期の業績不振はデジタル広告業界が多くの課題に直面していることを示している」と述べている。
第3四半期の純利益は前年同期の▽189億4000万ドル(1株当たり1.40ドル)から▽139億1000万ドル(1株当たり1.06ドル)に減少した。
同社は今年7月、「経済の逆風と無縁ではない」として、年内いっぱい新規雇用のペースを落とすと発表していた。