◎東ジャワ州マランのカンジュルハン・スタジアムで今月1日に発生した群衆事故では子供17人を含む131人が死亡、数百人が負傷した。
2022年10月1日/インドネシア、東ジャワ州のサッカースタジアム(Getty Images/AFP通信)

インドネシア政府は18日、子供17人を含む131人が死亡したサッカースタジアムの群衆事故について、現場となったカンジュルハン・スタジアムを取り壊すと発表した。

ジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領は記者会見で、「スタジアムは国際サッカー連盟(FIFA)が定めた基準に基づき再建される」と説明した。

またジョコ氏は、スタジアムの運営管理を含む同国のサッカーに関する基準を精査・変革しなければならないと述べた。

ジョコ氏は18日にFIFAのインファンティーノ(Gianni Infantino)会長と会談した後、この計画を発表した。

インドネシアは来年のU-20ワールドカップの開催国である。両氏はこの大会の安全対策などについて協議する合同タスクフォースの立ち上げに合意した。

インファンティーノ氏は「観客の安全を第一に考える必要がある」と述べた。

カンジュルハン・スタジアムのホームチームであるアレマFCの一部のサポーターは今月1日、トップリーグの公式戦でライバルチームのペルセバヤ・スラバヤに2ー3で敗れたことに激怒し、ピッチになだれ込んだ。

警察は暴動を抑えるために催涙ガスを使用し、多くのサポーターがパニックを起こしてピッチの出口に殺到。数百人を巻き込む群衆事故に発展し、131人が死亡した。

FIFAは試合会場で群衆を統制するためにガスを携帯したり、使用してはならないと定めている。

当局は現場で対応に当たった警察官9人を停職処分とし、さらに主催者を含む6人を刑事告訴した。

6人は過失致死罪で起訴される見込み。5年以下の懲役を科される可能性がある。

この事故を調査している政府の専門家委員会は先週公表した報告書の中で、「催涙ガスが群衆事故を誘発した」という結論に達した。

また、▽スタジアムの収容人数が定員をはるかにオーバーしていたこと▽出口ゲートが施錠されていたこと▽テレビの視聴率を上げる目的で夜間に試合を開催したことなども事故要因にあげられた。

委員会はインドネシアサッカー協会(PSSI)の役員に辞任を求めている。

一方、インファンティーノ氏は事故から1週間後、来夏のU-20ワールドカップは予定通りインドネシアで開催すると保証した。

この大会は6都市のスタジアムで行われる予定。カンジュルハン・スタジアムは会場に選ばれていなかった。

2022年10月1日/インドネシア、東ジャワ州のサッカースタジアム、暴徒を鎮圧した警察官(Yudha Prabowo/AP通信)
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