◎国連は国際的な犯罪組織とつながりのある多くの詐欺集団が法執行機関の弱い国で活動し、高収入を約束して労働者を集め、奴隷のように働かせていると指摘している。
2022年10月5日/インド、南部チェンナイの空港、国外で強制労度を強いられていた人々(Ministry of External Affairs)

インド政府は7日、ミャンマー、ラオス、カンボジアの求人広告に騙され、奴隷のような扱いを受けていたインド人労働者130人を救出したと発表した。

外務省報道官によると、救出された人の一部はIT企業を名乗る詐欺集団に雇われ、暗号通貨詐欺などを行うよう命じられていた可能性があるという。

報道官はある男性の証言を引用し、「監禁され、サイバー犯罪を強要された」と説明している。

地元メディアによると、この詐欺集団はドバイ、タイ、インドなどにエージェントを送り、ソーシャルメディア広告を通じて就労者を募集しているという。

外務省報道官は地元メディアの取材に対し、「労働者の多くはほぼ無政府状態のミャンマーに送られ、強制労働を強いられていた」と説明した。「人身売買組織はミャンマーやラオスの国境を自由に行き来しています...」

報道官によると、50人の労働者がミャンマーからインドに戻されたが、ビザなしで不法入国させられた者はミャンマー警察に拘束されたままだという。

また、カンボジアとラオスでは80人が救出され、帰国した。

インド南部タミルナド州のM・K・スターリン(M.K. Stalin)首相は先月、モディ(Narendra Modi)首相に宛てた書簡の中で、「同州出身の市民約50人を含むおよそ300人がミャンマーで強制労働を強いられ、その一部は収監されている」と述べ、対応を求めていた。

東南アジアでも多くの市民が「現代の奴隷制度」と呼ばれる強制労働に巻き込まれている。

6日にはカンボジアとラオスで人身売買組織の支配下に置かれていたマレーシア人21人が帰国した。政府報道官によると、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイで行方不明と報告されている401人のうち、273人を救出したという。

国連は国際的な犯罪組織とつながりのある多くの詐欺集団が法執行機関の弱い国で活動し、高収入を約束して労働者を集め、奴隷のように働かせていると指摘している。

ある程度自由に行動できる人は周囲に助けを求めることができるが、電話を没収され、軟禁状態で労働を強いられている人は孤立し、危険にさらされることも珍しくない。

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