◎大統領選の選挙運動は今月スタートし、18人の候補者が次期大統領の座をかけて争う。
ナイジェリアの最大都市ラゴスで1日、62回目の独立記念日を祝う路上パーティーが開催され、数百人が参加した。
参加者は来年2月末に行われる総選挙(大統領選含む)に希望を託し、独立記念日を盛大に盛り上げ、大渋滞を引き起こした。
一方、まもなく任期を終えるブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は暴力の終結を約束したものの、市民が経済的・政治的・治安的苦境に直面していることを認めた。
ブハリ氏は2015年に就任し、北部の広い範囲で続くイスラム過激派やギャングの暴力を抑え、ナイジェリア経済を軌道に乗せると期待されていた。
ブハリ氏は先月、治安、経済、汚職対策で一定の成果を上げたとしながらも、「ゴールには到達できていない」と認めた。
政府の推計によると、同国の失業率は33%、貧困率は40%に達している。さらに、北部地域で暗躍するイスラム過激派組織ボコ・ハラムやその他のギャングの暴力が急増し、昨年だけで数千人が死亡した。
ブハリ氏は演説で、「私は国民の痛みを共有し、国民の回復力と忍耐は決して無駄にはならないと確信している」と語った。
ラゴスの中心地では大統領選の有力候補であるオビ(Peter Obi)氏を支持する数千人が集会を開いた。
大統領選の選挙運動は今月スタートし、18人の候補者が次期大統領の座をかけて争う。
世論調査によると、有力候補は与党「全進歩会議(APC)」のティヌブ(Bola Tinubu)議員、野党「人民民主党(PDP)」のアブバカル(Atiku Abubakar)元副大統領、独立候補のオビ氏の3人。