◎スウェーデンの終身刑は20~25年の禁固刑を意味するが、延長される可能性もある。
スウェーデンの地方裁判所は8日、南部マルメの高校で今年3月に女性職員2人を殺害した男子生徒(当時18歳)に終身刑を言い渡した。
スウェーデンの終身刑は20~25年の禁固刑を意味するが、延長される可能性もある。
被告は3月21日、50代の女性職員2人を刃物で刺し、自ら警察に通報。現行犯逮捕された。
報道によると、被告に前科はなく、公安の調査対象にもなっていなかった。被告はナイフと斧で武装していた。
マルメの地方裁判所は検察の求刑を支持し、被告に終身刑を言い渡した。
判事は判決の中で、「被告は職員2人を斧で切り殺し、ナイフも使用した」と述べた。「その行為は無謀かつ残虐である...」
また判事は動機が明らかになっていないことに懸念を表明した。警察によると、被告は取り調べに素直に応じるも、女性2人を狙った理由は明らかにしていないという。
裁判所は声明で、「被害者とその家族は耐え難い苦しみを味わった」と述べている。
被告の弁護士は判決に先立ち、地元メディアに対し、「被告の行為は不可解であり、私にも理解できない」と説明した。被告は弁護士にも非協力的な態度をとっていたようだ。
同校の生徒数は約1100人。事件発生時、生徒たちは行事の準備をしていた。