◎現場は東部の北キブ州ブテンボにあるカクワングラ刑務所。
2017年7月9日/コンゴ民主共和国、北キブ州、コンゴ軍の兵士(Getty Images/AFP通信)

コンゴ民主共和国政府は10日、反政府勢力が東部の刑務所を襲撃し、囚人800人以上を脱走させたと発表した。

コンゴ軍の報道官によると、この攻撃で警察官2人を含む5人が死亡したという。

現場は東部の北キブ州ブテンボにあるカクワングラ刑務所。

コンゴ軍の報道官は10日、隣国ウガンダに拠点を置く連合民主軍(ADF)がカクワングラ刑務所を攻撃したと説明した。死亡した5人のうち3人はADFの戦闘員だという。

報道官によると、ADFは刑務所に収監されていた仲間が移送されるという情報を受け、攻撃を仕掛けたという。

AFP通信は警察筋の話を引用し、「刑務所に収監されていた囚人872人のうち、残っていたのはわずか49人」と報じている。

ブテンボの広報担当はAP通信の取材に対し、「恐ろしいことに、ほぼすべての囚人が逃亡してしまった」と語った。

地元メディアによると、軍と警察は脱走した囚人を追跡しており、一部を拘束したという。拘束した人数はまだ明らかにされていない。

ADFはイスラム国(ISIS)とつながりのあるテロ組織として知られ、コンゴ東部で民間人数千人を虐殺し、ウガンダでも攻勢を強めている。専門家によると、ADFはコンゴ東部で最も危険なテロ組織のひとつだという。

2020年10月に北キブ州ベニで発生した刑務所襲撃事件では囚人約1300人が脱走した。

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