◎ナイジェリア国内の多くの保護者が誘拐を恐れて子供の就学を避けるようになり、2000万人近くの児童が教育を受けられずにいる。
ナイジェリアの市民団体は29日、首都アブジャの公立・私立学校がすべて閉鎖されたことについて、深刻な懸念と痛みを表明した。
団体の代表は声明で、「学校閉鎖はテロリストの暴力に屈したことを意味する」と述べている。
同国北東部に拠点を置くイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含むジハード組織は西洋教育を破壊するために学校や政府機関を襲撃している。
一方、北部や北西部で活動する数百の武装勢力は身代金目的で学校を襲い、生徒を誘拐する。
市民団体は「テロリストの恐怖が学校を閉鎖に追いやった」と非難し、政府にテロに屈せず子供たちに必要な教育を提供するよう訴えた。「まだ攻撃を受けていない地域の学校閉鎖はテロリストに押されていると認めることになります...」
また市民団体は子供たちの教育を受ける権利を否定してはならないと強調したうえで、学校閉鎖が長引いた地域では多くの子供が学習意欲を失い、学校に戻れなくなった警告した。
ボコ・ハラムやその他のテロリストは主に北部の地方都市で活動しており、首都アブジャが影響を受けることはほとんどない。
しかし、その脅威は学校関係者と保護者を悩ませている。
国連によると、ナイジェリア国内の多くの保護者が誘拐を恐れて子供の就学を避けるようになり、2000万人近くの児童が教育を受けられずにいるという。