◎ナイジェリア軍は北東部地域に拠点を置くイスラム過激派組織ボコ・ハラムやその他のジハード組織と戦っている。
ナイジェリア当局は27日、北東部ボルノ州郊外で爆弾が爆発し、廃品回収業者少なくとも13人が死亡、3人が重傷を負ったと発表した。
AFP通信は警察筋の話を引用し、「回収業者は避難民キャンプ近くの茂みで金属くずを集めていた」と報じている。
このキャンプは政府とジハード主義者の紛争地近くに設置されている。
AFP通信によると、回収業者16人はキャンプ近くで集めた金属くずを荷車で町に運ぶ途中で爆発に巻き込まれたという。この金属くずの中に爆弾が含まれていたとみられる。
ナイジェリア軍は北東部地域に拠点を置くイスラム過激派組織ボコ・ハラムやその他のジハード組織と戦っている。紛争は13年以上続いており、これまでに4万人以上が死亡、220万人以上が避難を余儀なくされた。
ボコ・ハラムは2014年、ボルノ州北部の領土を占領し、カリフ制国家の樹立を宣言した。
ナイジェリア軍は2015年、チャド軍の支援を受け、ボコ・ハラムからボルノ州の大部分を取り戻した。
3年後、ボルノ州の住民の一部は自宅に戻ったが、町や集落の大部分が破壊されたため、220万人以上が今もキャンプで生活している。
避難民の大半が援助機関の食料支援に頼っている。地元メディアやNGOによると、一部の避難民は薪や金属くずを売って生計を立てているという。
ジハード組織は廃品業者を政府のスパイと見なし、テロの標的にしている。