◎北部のセルビア人居住地域の複数の学校が爆破予告を受けた。
コソボの警察当局は16日、北部のセルビア人居住地域の複数の学校が爆破予告を受けたと報告し、そのうちのいくつかは虚偽であることが確認されたと発表した。
警察の報道官によると、北部の少なくとも30校に電子メールや電話で「学校を爆破する」という脅迫が届いたという。学校名は公表されていない。
コソボの少数民族であるセルビア人の大半は同国北部に居住している。
警察は声明の中で、「脅迫を受けた学校の周辺地域から住民を避難させ、専門部隊を派遣し捜査に当たった」と述べた。
また警察は住民にパニックを起こさないよう呼びかけた。
セルビアの首都ベオグラードでも先月、空港や学校などに対する爆破予告があり、大混乱が発生した。爆発物は結局見つからず、容疑者も特定されていないとみられる。
コソボ警察は脅迫と威力業務妨害で捜査を開始するとした。
コソボは2008年にセルビアからの独立を宣言した。西側諸国の大半は独立を承認したが、セルビアやその同盟国であるロシアと中国は認めていない。