◎2つの火力発電所で12日夜に不具合が発生し、首都サンフアンを含む複数の都市・自治体に送電できなくなった。
米領プエルトリコで大規模停電が発生し、34万人以上が影響を受けている。現地メディアが13日に報じた。
それによると、2つの火力発電所で12日夜に不具合が発生し、首都サンフアンを含む複数の都市・自治体に送電できなくなったという。
民間の送配電会社であるルマ・エナジーはX(旧ツイッター)に声明を投稿。「発電所内の送電線で問題が発生したようだ」と書き込んだ。
ルマ・エナジーの広報担当はAP通信の取材に対し、「発電所を運営するジェネラPR社と協力して、事故原因を調査中である」と語った。
ピエルルイシ(Pedro Pierluisi)知事は声明で「ルマ社とジェネラPR社に説明を要求している」と述べた。
またピエルルイシ氏は「発電所や送電線が老朽化していることを理解しているが、事業者はそれを計画的に改修したり、修繕して停電を防ぐ義務がある」と強調した。
ルマ社とジェネラPR社はピエルルイシ政権下で民間事業者に選ばれた。
プエルトリコは2017年のハリケーンで送電網が壊滅的な被害を受けて以来、送電設備の再建を急いできた。地元メディアによると、建て替えが必要な鉄塔は全体の40%にのぼる。
この停電による、サンフアンの市長は12日遅くに非常事態を宣言。ルマ社が限られた情報しか共有していないと非難した。