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トランプ氏恩赦のホンジュラス元大統領、国内の汚職事件でも起訴取り下げ

エルナンデス氏は2014~22年まで大統領を務めたが、在任中から麻薬密輸や汚職との関係を指摘されてきた。
2026年8月6日/ホンジュラス、首都テグシガルパ、エルナンデス元大統領(ロイター通信)

中米ホンジュラスの裁判所は9月1日、エルナンデス(Juan Orlando Hernandez)元大統領に対する詐欺と資金洗浄(マネーロンダリング)の容疑を取り下げた。裁判所は問題となった予算上の決定について、エルナンデス氏が直接の責任を負っていたとは確認できず、2013年の大統領選に向けた選挙運動に公金が不正流用されたことも立証できなかったと判断した。エルナンデス氏は一貫して無罪を主張しており、今回の判断について、「政治的迫害が終わった」と歓迎した。

エルナンデス氏は2014~22年まで大統領を務めたが、在任中から麻薬密輸や汚職との関係を指摘されてきた。2022年には逮捕御、米国に身柄を引き渡され、2024年にコカインを米国へ密輸した罪などで有罪となり、45年の禁錮刑を言い渡された。しかし、トランプ(Donald Trump)米大統領が昨年末に恩赦を与えた。

今回ホンジュラスで取り下げられたのは、2010~13年に国家予算約1100万ドルが不正に流用されたとされる「パンドラII」と呼ばれる汚職捜査に関連する事件だった。この事件ではエルナンデス氏だけでなく、ロボ(Porfirio Lobo)元大統領や元財務相らに対する同様の容疑も取り下げられている。

エルナンデス氏の法的問題が相次いで解消される一方、トランプ氏による恩赦をめぐっては、麻薬犯罪への厳格な対応を掲げる米国の政策との整合性を疑問視する声も出ている。

エルナンデス氏は7月末に帰国しており、今後は政界復帰ではなく、トランプ氏の盟友であるアスフラ(Nasry Asfura)大統領を支援する意向を示している。今回の判断は同氏をめぐる司法問題だけでなく、ホンジュラスの汚職対策と司法の独立性にも影響を及ぼす可能性がある。

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