◎連邦警察のトップはこの事件を「国の恥」と呼んでいる。
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南アフリカの地方検察は27日、ヨハネスブルグ近郊で7月末に発生した集団レイプ事件に関与したとされる容疑者14人の起訴を取り下げると発表した。
被害に遭った女性8人は19歳~35歳。ヨハネスブルグ西郊クルーガーズドープの廃坑近くでミュージックビデオを撮影していた際に襲われたと報告されている。
検察庁は声明の中で「証拠不十分」と説明している。
このレイプ事件後、炭鉱で働く不法入国者が事件に関与したという情報が拡散し、激しい抗議デモを引き起こした。
抗議者たちは廃坑で働く労働者の仮設テントを破壊し、持ち物を燃やし、不法入国者とみられる男たちの服をはぎ取り、警察に引き渡した。
連邦警察のトップはこの事件を「国の恥」と呼んでいる。
警察は当初80人以上を逮捕し、最終的に14人が起訴された。しかし、レイプと強盗容疑は26日に取り下げられた。
検察庁によると、DNA検査の結果、14人と事件を関連付けることはできなかったという。
検察庁は声明で、「原告と協議し、現在手元にある証拠資料を精査した結果、証拠不十分であると判断した」と述べている。
女性の権利を擁護する団体や活動家はこの決定を非難し、ヨハネスブルグの裁判所前で警察に捜査再開を求めるデモを行った。
デモを主催した団体はSNSに、「私たちは警察が捜査を諦めたことに憤慨している」と投稿している。「警察は何をしていたのですか?容疑者を取り逃がしたのですか?彼らは馬鹿なのですか?」
検察庁によると、不起訴処分となった14人は南アフリカに不法滞在していた疑いがあるため、現在は入国管理法に関連する容疑のみをかけられている。
南アフリカのレイプ発生率は世界トップクラスである一方、検挙率は10%に満たない。
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