◎東アフリカとイエメンに拠点を置くアルカイダ系イスラムジハード組織、アル・シャバブが犯行声明を発表した。
2021年4月28日/ソマリア、首都モガディシュの警察本部近く(AP通信/ファラ・アブディ・ワルサメ)

現地メディアによると、ソマリアの首都モガディシュの警察本部近くで車両が爆発し、少なくとも7人が死亡、11人以上が負傷したという。

事件後、東アフリカとイエメンに拠点を置くイスラムジハード組織、アル・シャバブが犯行声明を発表した。

ソマリア警察のアブディカニ・モハメド・カラフ大佐は声明で、「自爆テロ犯は警察本部を狙っていた」と述べた。「イスラム組織は警察本部に向けて車を走らせていましたが、当局の取り締まりを通過できないと悟り、途中で自爆しました。取り締まりを行っていなければ、もっと多くの死者が出たでしょう。兵士2人が爆発に巻き込まれ死亡しました」

メディナ病院のハシム・スルダン医師はAP通信の取材に対し、「負傷者を13人受け入れ、そのうち2人が死亡した」と述べた。「負傷者たちは爆発した車両の破片を浴び、重傷を負いました」

アルカイダ系組織のアル・シャバブは首都モガディシュを繰り返し攻撃しており、2017年10月14日と28日の自爆テロでは500人以上が死亡し、400人以上が負傷者した。専門家は以前、ソマリアの現在の政治的緊張を狙った大規模な攻撃が発生する可能性があると警告していた。

国連によると、モハメド・アブドラヒ・モハメド大統領の長期政権をめぐる派閥間の対立は確実に悪化しており、4月25日には各派閥の戦闘員による大規模な衝突が首都モハディシュで発生し、住民数万人が国内避難民になったという。

モハメド大統領は先日の全国演説で、2月初旬に予定していた議会選挙の準備を開始すると発表した。暫定議会下院は4月12日にモハメド大統領の任期を2年延長する決議案を可決したが、EU、アメリカ、ソマリアの国連事務所は任期延長に反対していた。

モハメド大統領は演説の中で、派閥争いを終息させ、首都モハディシュの住民の生活と安全を保証すると誓約していた。

ソマリア、EU、アメリカ連合軍は2009年に始まった内戦でアルカイダ、アル・シャバブ、アルヒジュラ、ムジャヒディン、ISIL、ソマリアのイスラム国などのジハード組織と対峙している。内戦が終結する見通しは立っていない。

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