インドネシア・スラウェシ島でM6.7の地震、32人負傷、建物損壊相次ぐ
被害が大きかったのは震源に近いシギ県で、国家防災庁(BNPB)によると、負傷者32人のうち8人が重傷を負った。
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インドネシア中部スラウェシ島で16日、マグニチュード6.7の地震が発生し、少なくとも32人が負傷、多数の建物やインフラが損壊した。震源は中スラウェシ州パルの南東約43キロ、震源の深さは約10キロ、強い揺れは1分以上続いた。インドネシア気象気候地球物理庁(BMKG)は津波の恐れはないと発表したが、その後も55回以上の余震が続き、住民の間に不安が広がっている。
被害が大きかったのは震源に近いシギ県で、国家防災庁(BNPB)によると、負傷者32人のうち8人が重傷を負った。少なくとも109人が避難を余儀なくされ、住宅64棟のほか、礼拝所4カ所、公共施設4棟、橋2本、政府庁舎2棟、ホテルや飲食店などが損壊した。州都パルと周辺地域を結ぶ幹線道路の一部も寸断され、復旧作業が進められている。
パル市内では強い揺れにより住民が屋外へ避難し、一時騒然となった。病院では点滴を付けたままの患者も屋外に搬送され、医療スタッフが急きょ屋外で対応に当たった。市内の四つ星ホテルでは宿泊客全員が避難、ホテルの支配人は地元テレビ局の取材に対し、「ホテル内はパニック状態だったが、全員の無事を確認した」と説明した。現地映像では屋根が崩れ落ちた建物やひび割れた壁、路上に散乱する瓦礫が映っていた。
今回の地震は2018年に同じパル周辺を襲った大地震と津波の記憶を呼び起こした。この地震と津波により4300人以上が死亡し、約20万人が避難生活を余儀なくされた。今回も多くの住民が「再び津波が来るのではないか」と恐怖を感じ、夜通し屋外で過ごしたという。
インドネシアは環太平洋火山帯上に位置し、世界有数の地震多発国として知られる。複数のプレートが複雑に衝突する地帯にあり、火山活動や地震が頻発している。近年もスラウェシ島やジャワ島周辺で大規模地震が相次ぎ、防災体制の強化が課題となっている。
地元メディアによると、被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と関係自治体が調査に当たっている。BNPBは損壊した住宅の安全確認が終わるまで建物内に戻らないよう住民に呼びかけている。
