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ペルーとメキシコが国交回復、元首相の政治亡命認める

今回の合意では、ペルー政府が首都リマの在メキシコ大使館で保護されていたチャベス氏に対し、メキシコへの渡航を可能にする安全通行証(セーフコンダクト)を発給したことが大きな転機となった。
2025年11月5日/ペルー、首都リマの在メキシコ大使館(ロイター通信)

ペルーとメキシコ両政府は7日、外交関係を正式に再開すると発表した。両国は2025年末、ペルーのチャベス(Betssy Chávez)元首相への政治亡命をメキシコが認めたことをきっかけに外交関係を断絶していたが、約9カ月ぶりに関係正常化へ踏み出した。

今回の合意では、ペルー政府が首都リマの在メキシコ大使館で保護されていたチャベス氏に対し、メキシコへの渡航を可能にする安全通行証(セーフコンダクト)を発給したことが大きな転機となった。一方でペルー外務省は、チャベス氏に対する刑事手続きは継続するとし、将来的に必要と判断した場合は身柄引き渡しを求める権利を留保すると表明した。チャベス氏は7日未明までにメキシコへ出国したという。

両国の対立は、2022年にカスティジョ(Pedro Castillo)元大統領が議会解散を試みて失脚した政治危機に端を発する。チャベス氏はこの一連の出来事で共謀に関与したとして訴追され、メキシコ政府は政治的迫害の恐れがあるとして亡命を認めた。これに対しペルー政府は強く反発し、外交関係を断絶したほか、メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領をペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)に指定した。

両国は2023年初めから大使を置かない状態が続いていた。メキシコはこれまでにも収監中のカスティジョ氏の妻子に政治亡命を認めており、この問題は長く二国間関係の懸案となっていた。

関係改善を後押ししたのは、7月に就任したペルーのケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)大統領の方針転換である。フジモリ氏は就任前からメキシコとの外交関係修復を公約に掲げ、歴史的に経済や地域協力で結び付きの強い両国の関係正常化を優先課題としていた。

今回の外交再開は中南米地域における協力体制の立て直しに向けた重要な一歩と位置付けられている。

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