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教皇レオ14世、米イラン和平合意を歓迎「神に感謝する」

教皇はイタリア北部カステル・ガンドルフォで記者団の取材に応じ、対話と交渉による解決の重要性を強調。今回の合意が恒久的な和平への一歩となることへの期待を示した。
2026年6月16日/イタリア、記者団の取材に応じるローマ・カトリック教会の教皇レオ14世(ロイター通信)

ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世(Pope Leo XIV)は16日、米国とイランによる暫定和平合意について、「神に感謝する」と述べ、中東地域の戦争終結に向けた大きな前進として歓迎した。教皇はイタリア北部カステル・ガンドルフォで記者団の取材に応じ、対話と交渉による解決の重要性を強調。今回の合意が恒久的な和平への一歩となることへの期待を示した。

今回の合意は3カ月半にわたって続いた米国とイランの軍事衝突を終結させるための枠組みである。仲介役を務めたパキスタン政府によると、正式な署名式は6月19日にスイスで行われる予定で、戦闘行為の停止やホルムズ海峡の安全な航行再開などが盛り込まれている。

教皇は戦争勃発以来、一貫して武力行使に反対する姿勢を示してきた。3月には世界の指導者に対し「戦争という手段を放棄する勇気を持て」と呼びかけ、平和的解決を訴えた。また4月には「世界はいま、平和と共存のメッセージを必要としている」と発言し、対話を通じた国際協調の重要性を繰り返し強調していた。

一方で、教皇はこれまで米国の軍事行動に対して厳しい批判も行ってきた。イランへの攻撃が続いていた時期には、戦争を「狂気」と表現し、「神は戦争を祝福しない」と述べるなど、武力による問題解決に強い懸念を示していた。そのため今回の和平合意を歓迎する発言は、単なる外交的コメントではなく、バチカンが長年訴えてきた平和外交の成果を評価する意味合いも含んでいる。

国際社会でも今回の合意に対する歓迎の声が広がっている。グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長をはじめ、欧州各国の首脳や日本、オーストラリアなどの政府高官は、合意が中東情勢の安定化と世界経済の正常化につながるとの期待を表明している。特にホルムズ海峡の再開は世界のエネルギー供給や海上物流の回復に大きな影響を与えるとみられている。

もっとも、今回の合意はあくまで暫定的な枠組みにすぎない。イランの核開発問題や地域の安全保障体制など、多くの懸案事項は今後の交渉に委ねられている。正式署名後も実効性の確保や関係国の協力が不可欠であり、和平プロセスが順調に進むかどうかは依然として不透明だ。それでもレオ14世は「対話への扉が開かれたこと自体が希望の証しだ」との認識を示し、関係国に対して和平実現への努力を継続するよう求めている。

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