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モロッコ当局、スペイン領セウタ国境で移民294人拘束

セウタはモロッコ北部の地中海沿岸に位置するスペイン領で、欧州連合(EU)にとってアフリカ大陸から陸路で入れる数少ない国境の一つである。
2026年8月15日/モロッコとスペイン領セウタの国境(AP通信)

モロッコの治安部隊が15日、スペイン領セウタへの不法入国を試みた移民294人を拘束した。モロッコの国営メディアが16日に報じた。拘束されたのは全員、サハラ以南のアフリカ出身者だった。また、移民の移動を手助けした疑いでモロッコ人61人も拘束されたという。

セウタはモロッコ北部の地中海沿岸に位置するスペイン領で、欧州連合(EU)にとってアフリカ大陸から陸路で入れる数少ない国境の一つである。アフリカ各地から紛争や貧困、政情不安を逃れてモロッコに入った移民の一部は、西欧でのより良い生活を求め、セウタや同じくスペイン領のメリリャを経由して欧州本土を目指している。

今回の拘束はセウタへの大規模な越境を呼び掛ける投稿がソーシャルメディア上で急増したことを受けたものだ。これを警戒し、モロッコとスペイン当局は国境周辺の警備を強化するとともに、セウタ方面への移動を制限していた。

セウタでは7月末にも大規模な越境が発生し、7万人以上がモロッコ側から陸路や海路でスペイン領内に入った。スペイン側の発表では約7万2000人が越境し、死者は75人に上った。大量越境の背景には、経済的困窮に加え、国境が開放されたとするSNS上の誤情報などがあったとされる。

モロッコ当局によると、同国はセウタとの国境周辺に毎日2万人以上の治安要員を配置しており、対策には数億ドル規模の費用がかかっているという。今回の拘束は先月の大規模越境の再発を防ぐため、モロッコとスペインが警戒を強める中で起きた。

両国は今後も国境管理を強化し、不法な越境を促す活動や移民の移送を支援する人物への取り締まりを進めるとしている。

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