南スーダンの係争地で部族間衝突、少なくとも26人死亡、国境地帯の緊張高まる
国連アビエイ暫定治安部隊(UNISFA)は17日、暴力が発生したことを受け、市場と周辺地域の警備を強化した。
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南スーダンとスーダンの国境に位置する係争地アビエイで対立する部族間の衝突が発生し、少なくとも26人が死亡、82人が負傷した。国連が17日、明らかにした。衝突はアビエイの経済拠点であるアミエット共同市場周辺で起き、地域の緊張が急速に高まった。
衝突に関わったのは南スーダン側のディンカ族と、遊牧民を中心とするミセリヤ族だ。今回の暴力は、14日と15日に両部族の男性1人ずつが殺害されたことをきっかけに発生した。2つの事件を受けて市場周辺で緊張が高まり、その後、武力衝突に発展したという。
アビエイは石油資源が豊富な地域で、南スーダンとスーダンの双方が領有権を主張している。南スーダンが2011年にスーダンから独立した後も帰属が決着しておらず、両国にとって政治的、経済的に重要な地域となっている。こうした複雑な背景に加え、住民間では家畜の放牧地や水場をめぐる争いも続いており、今回の部族衝突につながる緊張が以前から存在していた。
国連アビエイ暫定治安部隊(UNISFA)は17日、暴力が発生したことを受け、市場と周辺地域の警備を強化した。追加部隊を展開し、さらなる衝突を抑えるとともに、地域の緊張緩和を図っている。アビエイでは過去にも同様の部族間衝突が繰り返されるなど、土地や水資源をめぐる対立が死者を伴う事件に発展してきた。
南スーダンでは2013年に内戦が始まり、多数の犠牲者を出した。その後、2018年の和平合意によって地上戦は沈静化した。一方で、地域社会の対立や武装勢力をめぐる問題は残っている。今回の衝突は国家レベルの内戦が終結した後も、部族間の土地や資源をめぐる対立が治安上の大きな問題として残っていることを示した。
南スーダンでは12月に独立後初となる総選挙が予定されている。今回の衝突が今後の政治情勢や地域の安定にどのような影響を及ぼすかが注目される。
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