ローマ教皇レオ14世、肺がん手術から約1カ月で南米歴訪へ、宣教活動の原点に帰還

今回の訪問は、10月13日に肺がんの一種である肺腺がんの手術を受けてから約1カ月後に実施される。
バチカン市国、ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世(ロイター通信)

ローマ教皇レオ14世(Pope Leo XIV、71歳)は6日、ウルグアイ、アルゼンチン、ペルーを訪問する12日間の南米歴訪に出発した。シカゴ生まれで初の米国出身教皇となったレオ14世にとって、今回の訪問は教皇就任後初の中南米訪問となる。宣教師や司祭として長年活動し、ペルー国籍も取得した同地域への帰還であり、本人にとって「故郷への帰還」という意味合いを持つ。

今回の訪問は、10月13日に肺がんの一種である肺腺がんの手術を受けてから約1カ月後に実施される。71歳の教皇は右肺の下葉を切除したが、バチカン(ローマ教皇庁)は病変が局所にとどまり、手術後の回復も順調で、追加治療は必要ないと説明した。

バチカンによると、訪問中、特別な医療措置は取らず、通常の医療スタッフを同行させる方針だ。ただし、専門家は長距離移動や過密日程、ペルーの高地訪問による疲労や酸素不足に注意する必要があると指摘している。

教皇は11月8日までウルグアイに滞在し、その後アルゼンチンを3日間訪問、最後にペルーで6日間過ごす。全行程は約3万1000キロに及び、10都市を訪問して36回の演説を行う予定だ。屋外ミサや国家元首との会談に加え、アルゼンチンの刑務所訪問、ペルーのアンデス山岳地帯やアマゾン地域への訪問も組まれている。

演説では環境破壊、武器密輸、地域の政治的不安定などを取り上げる見通しだ。また、カトリック聖職者による性的虐待の被害者とも面会する予定である。

中南米は世界最大のカトリック信徒を抱える地域だが、近年は福音派の拡大などを背景に信徒の割合が低下している。教会側は今回の歴訪を信仰の再活性化と信頼回復につなげたい考えだ。

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