シリア、フーシ派の攻撃受けるサウジに軍事顧問団派遣、訓練・助言で防衛協力を強化
サウジでは7月以降、イラン戦争の拡大に伴ってフーシ派との戦闘が激化。フーシ派はサウジ国内の空港や石油関連施設にミサイルや無人機による攻撃を仕掛けており、サウジは防衛・攻撃両面で各国に支援を求めている。
とシリアのシャラア暫定大統領(AP通信).jpg)
シリア政府がイエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃に直面するサウジアラビアに対し、軍事顧問の派遣や部隊訓練を通じた支援を行っている。ロイター通信が6日、複数の関係者の話しとして報じた。それによると、この数週間で数十人規模の軍人がサウジに入り、サウジ軍および同国内に駐留するイエメン政府軍部隊の戦闘能力向上を支援している。
サウジでは7月以降、イラン戦争の拡大に伴ってフーシ派との戦闘が激化。フーシ派はサウジ国内の空港や石油関連施設にミサイルや無人機による攻撃を仕掛けており、サウジは防衛・攻撃両面で各国に支援を求めている。
ロイターによると、シリアから派遣された要員は、内戦で培った実戦経験を生かして軍事助言や訓練を担当している。任務は今後さらに拡大する可能性もある。
両国は11月4日、リヤドでシャラア(Ahmed al-Sharaa)暫定大統領とサルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)が会談した際、防衛協力協定に署名した。
シリア政府高官は、協定には軍事助言、訓練、専門知識の交換が含まれると説明。ただし、現段階での部隊派遣という表現は時期尚早であり、シリアは国内治安や国境防衛、復興を優先していると強調した。サウジ側も協力の主目的はシリア軍の再編だと説明している。
米政府はシリアがイエメン内戦に直接関与すれば、地域全体の戦争に巻き込まれる危険があるとして、慎重な対応を促している。
2024年にアサド政権が崩壊して以降、シリアはサウジや米国との関係を強化し、かつての親イラン路線から外交方針を転換した。今回の協力は両国の接近を示す一方、シリアが中東の軍事対立にどこまで関与するかが焦点となる。
