タンザニア最大野党CHADEMAの党首に禁錮4年、反逆罪は無罪、選挙妨害扇動罪で有罪判決

リス氏は2025年4月、選挙制度改革を求める集会で演説した後に逮捕され、翌日反逆罪で起訴された。
2026年11月6日/タンザニアの野党指導者トゥンドゥ・リス氏(AP通信)

タンザニア・ダルエスサラームの高等裁判所は6日、最大野党CHADEMAの党首トゥンドゥ・リス(Tundu Lissu)氏に対し、選挙妨害を扇動した罪で禁錮4年を言い渡した。一方、死刑が適用される可能性があった反逆罪については無罪とした。2025年の大統領選挙を巡る発言が問われた裁判で、国際社会もその行方を注視していた。

裁判は3人の判事による合議体で審理された。判事はリス氏が前年の選挙を妨害するよう国民に呼び掛けたと認定した一方、政府を威嚇する意図があったことを検察側が立証できなかったとして、反逆罪の成立は認めなかった。ただし、発言が選挙の混乱や暴力を引き起こす意図を持っていたとして、扇動罪で有罪と判断した。

リス氏は2025年4月、選挙制度改革を求める集会で演説した後に逮捕され、翌日反逆罪で起訴された。同氏は一貫して容疑を否定し、自らの発言は正当な政治活動の一環だったと主張してきた。判決後も裁判を政治的迫害と批判し、政府の指示に従った判決と訴えた。

2025年10月の総選挙では、主要野党の大統領候補が出馬できず、ハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領が得票率98%で再選を決めた。選挙後には抗議デモが発生し、治安部隊との衝突などで多数の死者が出た。政府が設置した調査委員会は少なくとも518人が死亡したと報告しているが、野党側は約2000人と推計している。

今回の判決には英国や欧州連合(EU)の議員らが深刻な懸念を表明し、政治的動機に基づく訴追だとしてリス氏の釈放を求めている。弁護側は判決を不服として控訴し、保釈も申請する方針だ。

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