米ジョージア州・テネシー州境で記録的豪雨、町が水没、125人救助、住宅や商店に甚大な被害

水位は5日午後には低下し、住民や作業員が復旧作業を始めた。
2026年11月5日/米ジョージア州マッケイズビル、大雨により冠水した地区(AP通信)

米南東部のジョージア州とテネシー州の州境に位置する町で5日、大雨による洪水が発生した。ジョージア州マッケイズビルと、トッコア川を挟んだテネシー州カッパーヒルでは、住宅や商業施設が屋根まで水没するなど深刻な被害が出た。両州の緊急対応当局によると、救助隊は少なくとも計125人を救助した。

豪雨は山岳地帯に集中し、一晩で200~200ミリの雨量を観測した。流域の河川が急激に増水し、トッコア川の水位は5日朝、カッパーヒルの観測所で過去最高の5.5メートルに達した。これは気象当局が壊滅的洪水と判断する水位を約60センチ上回る。マッケイズビル中心部では浸水の深さが約1.8~2.1メートルに達した。

救助隊はボートや水上車両を使って浸水した住宅や建物から住民を救出。ヘリコプターやドローンによる上空からの捜索も実施された。消防士1人が軽傷を負い、住民数人が低体温症の疑いで治療を受けた。

洪水によってマッケイズビルの浄水施設が停止し、市当局は水道水を煮沸して使用するよう勧告した。道路には泥や流木、破損した家具などが散乱し、商店や住宅にも大きな損害が出た。地元商店主のヒュー・ロジャース(Hugh Rogers)さんはAP通信の取材に対し、自身の店舗だけで20万~30万ドル相当の商品在庫が失われたと語った。

水位は5日午後には低下し、住民や作業員が復旧作業を始めた。しかし当局は、雨が止んでも浸水地域には危険が残るとして警戒を呼び掛けている。マッケイズビル中心部は8月にも洪水被害を受けており、わずか3カ月で再び大規模な浸水に見舞われた。

あなたへのおすすめ