米フロリダ州留学生2人殺害、被告に死刑求刑、第1級殺人
ヒルズボロ郡検察は8日、ヒシャム・アブガルビエ(Hisham Abu Gharbieh、26歳)被告について、2件の第1級殺人など複数の罪に基づき、死刑求刑通知を提出した。
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米フロリダ州タンパでバングラデシュ出身の大学院生2人を殺害したとして起訴された男に対し、地元検察が8日、死刑を求刑する方針を明らかにした。事件はサウスフロリダ大学(USF)の留学生社会に大きな衝撃を与えており、米国内外で注目を集めている。
ヒルズボロ郡検察は8日、ヒシャム・アブガルビエ(Hisham Abu Gharbieh、26歳)被告について、2件の第1級殺人など複数の罪に基づき、死刑求刑通知を提出した。被告はバングラ出身の博士課程学生ザミル・リモン(Zamil Limon、27歳)さんとナヒダ・ブリスティ(Nahida S. Bristy、27歳)さんを殺害した罪に問われている。
2人は4月16日に行方不明となった。リモンさんは容疑者と同居していた大学近くのアパートで最後に目撃され、ブリスティさんは大学の科学研究棟にいたことが確認されていた。捜査当局は携帯電話の位置情報や車両ナンバー自動読取システムを使って容疑者の行動を追跡し、4月24日に橋の近くでリモンさんの遺体を発見した。遺体には複数の刺し傷があり、拘束された痕跡もあったという。さらに2日後、近くの水域でブリスティさんの遺体が見つかった。
捜査では、アパート内から被害者の血痕や遺留品が見つかっている。検察によると、リモンさんの血の付いた所持品はゴミ圧縮機から回収され、室内に血痕が点在していた。また、ブリスティさんのカード類も押収された。被告は関与を否定しているが、ルームメートらが事件前から不審な行動を目撃していたと証言している。
さらに、捜査関係者によると、被告は事件前に生成AI「ChatGPT」に対し、遺体処理や車両識別番号の変更方法などを尋ねていた。この点についてフロリダ州司法当局はAI技術が犯罪計画に利用された可能性について調査を進めている。
被害者2人はいずれもUSFで博士課程に在籍し、将来を期待されていた研究者だった。リモンさんは地理学と環境科学を専攻、ブリスティさんは化学工学を研究していた。2人は交際中で結婚を計画していたとの報道もあり、遺族は「最も重い処罰」を求めている。バングラ政府も事件について米当局に徹底捜査と厳正な司法手続きを要請した。
フロリダ州では近年、凶悪事件に対して死刑適用の動きが強まっている。今回の事件でも、検察側は計画性や残虐性を重視し、死刑が相当だと判断したとみられる。今後の裁判では証拠やAI利用の経緯などが争点となる可能性がある。
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