中東2026年5月10日イスラエル軍がレバノン南部を空爆、7人死亡、15人負傷 増永 建太郎 レバノン保健省によると、イスラエル軍は住宅地を攻撃し、複数の建物や車両が破壊された。2026年5月9日/レバノン南部、イスラエル軍の空爆を受けた建物(ロイター通信)レバノン南部で9日、イスラエル軍による空爆があり、少なくとも7人が死亡した。レバノン保健省が明らかにした。攻撃はイスラエル国境に近い地区で発生し、子ども1人を含む7人が死亡したほか、約15人が負傷したとされる。イスラエル軍とレバノンの親イラン組織ヒズボラとの間の緊張が続く中での攻撃であり、地域の停戦は一段と不安定になっている。レバノン保健省によると、イスラエル軍は住宅地を攻撃し、複数の建物や車両が破壊された。負傷者は近隣の病院に搬送され、一部は意識不明の重体と伝えられている。犠牲者の詳細については、身元確認が進められている段階である。一方、イスラエル軍は今回の攻撃について、ヒズボラの戦闘員を標的にした作戦であると発表した。イスラエルはレバノン南部から自国領内への攻撃計画が進められていたとして、これを未然に防ぐための措置だったと説明している。ただし、民間人の被害が出たことについては調査中としている。イスラエルとヒズボラの間ではパレスチナ・ガザ地区での戦闘拡大以降、レバノン国境付近での交戦が断続的に続いている。ヒズボラはガザのイスラム組織ハマスと連帯する立場を取り、イスラエル北部への攻撃を繰り返してきた。これに対しイスラエル軍はレバノン南部や首都ベイルート周辺に対する空爆で報復している。近年の衝突激化により、レバノン南部では多数の住民が避難を余儀なくされているほか、インフラの破壊や農地の被害も広がっている。国連は戦闘が拡大すれば民間人被害がさらに増加する恐れがあると警告している。今回の攻撃は国際社会が停戦や緊張緩和を求める中で発生したものであり、外交努力との乖離が改めて浮き彫りになった形である。米国や欧州諸国は関係当事者に自制を促しているが、現時点で衝突の沈静化につながる進展は見られていない。レバノン政府は国際社会に対し、民間人保護と即時停戦を求めている。 イスラエル首相「テロリストに免責なし」ベイルート空爆を擁護ベイルートへの攻撃は停戦後もイスラエルが必要と判断すれば首都圏への軍事行動を辞さないことを示した形だ。 2026年5月7日/レバ