離陸中の旅客機が歩行者と接触、死亡、フェンス越え侵入か 米デンバー国際空港
事故が起きたのは8日の午後11時19分ごろ。ロサンゼルスへ向かう予定だったフロンティア航空4345便がデンバー国際空港の滑走路17Lから離陸しようとしていた際、滑走路を横断していた人物と接触した。
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米西部コロラド州のデンバー国際空港で離陸滑走中だった格安航空会社フロンティア航空の旅客機が滑走路上にいた歩行者と衝突した。この人物はその場で死亡が確認された。当局が9日、明らかにした。接触後、エンジン火災が起き、乗客らは緊急脱出を余儀なくされた。国家運輸安全委員会(NTSB)などが事故原因や空港の保安体制を調べている。
事故が起きたのは8日の午後11時19分ごろ。ロサンゼルスへ向かう予定だったフロンティア航空4345便がデンバー国際空港の滑走路17Lから離陸しようとしていた際、滑走路を横断していた人物と接触した。空港当局によると、死亡した人物は空港職員ではなく、直前に空港外周フェンスを越えて敷地内に侵入したという。侵入から約2分後、機体と接触したとされる。
航空管制との交信記録では、操縦士が「滑走路上で停止する。誰かに衝突した。エンジン火災が発生している」と報告していたことが確認された。その後、「機内に煙が出ている。滑走路上で避難を行う」と伝え、管制官は消防車両を現場へ向かわせた。
フロンティア航空によると、事故機はエアバスA321型機で、乗客224人と乗員7人の計231人が搭乗していた。操縦士は離陸を中止し、乗客らは緊急脱出用スライドを使って機外へ避難した。避難時の混乱などで12人が軽傷を負い、このうち5人が病院へ搬送された。重傷者はいないという。
現場ではエンジン付近から火が上がったが、消防隊が消火活動を行い、短時間で鎮火した。空港は事故後、滑走路17Lを閉鎖し、調査と安全確認を実施。その後、運用を再開した。
今回の事故では、侵入者がどのようにして厳重管理区域へ入り込んだのかが焦点となっている。空港側はフェンス自体に破損や穴は確認されていないとしており、警備体制などを調査している。NTSBのほか、連邦航空局(FAA)や地元警察も捜査に加わった。
米国では近年、空港内への無断侵入や滑走路への立ち入りが散発的に発生しているが、離陸中の旅客機と歩行者が衝突するケースは極めて異例だ。9日にはフロリダ州のオーランド国際空港でもデルタ航空の従業員が業務中に死亡する事故が起きており、安全管理への懸念が高まっている。
