フィリピン副大統領が保釈、マルコス・ジュニア大統領への脅迫事件で逮捕命令
事件の発端は2024年11月、サラ氏がオンライン記者会見で行った発言にある。
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フィリピンのサラ・ドゥテルテ(Sara Duterte)副大統領は5日、マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領らに対する脅迫の罪で逮捕命令を受けたことを受け、保釈金を支払った。裁判所は3件の訴因について、それぞれ12万ペソ、合計36万ペソの保釈金を設定していた。
事件の発端は2024年11月、サラ氏がオンライン記者会見で行った発言にある。サラ氏は自身が殺害された場合に備え、暗殺者と話し、マルコス・ジュニア氏とその妻、さらに当時下院議長だったロムアルデス(Martin Romualdez)氏を殺害するよう指示したと明らかにした。本人はその後、発言が脅迫として誤って解釈されたと説明していた。
サラ氏は保釈後、警察や司法当局への強い不信感を示し、自身の安全について懸念を表明した。一方、当局は司法手続きに基づいて対応していると説明している。大統領府も司法判断を尊重する姿勢を示しており、政権とサラ氏の対立は司法の場に拡大した。
両者は2022年の大統領選挙で協力し、マルコス・ジュニア氏が大統領、サラ氏が副大統領に就任した。しかし、その後は政治的な亀裂が深まり、サラ氏は2024年に閣僚職を辞任。今年5月には議会下院で弾劾案が承認され、現在は上院で審理が進められている。
今回の脅迫事件は単なる刑事事件にとどまらず、2028大統領選を見据えたフィリピン政界の権力争いとも密接に関係している。サラ氏は大統領選への出馬を目指す可能性がある一方、有罪となれば公職への立候補資格を失う可能性がある。
さらに、父親であるドゥテルテ(Rodrigo Roa Duterte)前大統領も国際刑事裁判所(ICC)に拘束されており、ドゥテルテ一族を取り巻く法的・政治的問題は一段と複雑になっている。
今回の保釈によって政治的対立が収束する見通しはなく、マルコス政権とドゥテルテ氏の対立は今後のフィリピン政治を左右する重要な争点となる。
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