パキスタン統治下のカシミール地方で暴動、9人死亡、抗議デモ続く中
今回の衝突は、6月から続く抗議運動の延長線上にある。
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パキスタン統治下のカシミール地方で14日、治安部隊と抗議デモの参加者が衝突し、当局によると、デモ参加者7人と警察官1人、治安要員1人の計9人が死亡した。衝突は地方議会選を前に予定されていた大規模デモの前日に発生したもので、選挙制度を巡る対立が一段と深刻化している。
抗議活動を主導したのは市民団体などで構成される「合同アワミ行動委員会(JAAC)」の支持者らである。同団体は先月、反テロ法に基づき非合法化されたが、12の難民指定議席の廃止を求める運動を続けている。この議席はインド統治下カシミールからパキスタンへ移住した住民向けに割り当てられているが、抗議側は「地域外の有権者が地方政治に過度な影響力を持ち、住民の民意が十分に反映されない」として制度の見直しを要求している。
当局によると、インド側支配地域のプーンチ地区でデモ隊が治安部隊の車列を阻止し、公務員らに暴行を加えたことから衝突に発展した。その後、パキスタン側に暴力が広がり、デモ参加者6人と警察官1人が死亡、さらに別の地区でもデモ参加者1人と治安要員1人が命を落とした。負傷者も多数に上り、現場では緊張状態が続いている。
JAACは15日に大規模行進を呼びかけており、政府は部隊を増派して道路を封鎖するなど厳戒態勢を敷いている。地元当局はさらなる衝突を防ぐため、主要施設周辺の警備を強化するとともに、集会の阻止に向けた措置を進めている。一方、抗議側は要求が受け入れられるまでデモを継続する姿勢を崩していない。
今回の衝突は、6月から続く抗議運動の延長線上にある。裁判所が難民議席制度を合憲と判断したことを受けて反発が強まり、今月初めには警察とデモ隊の衝突で11人が死亡したほか、その後も各地でストライキや道路封鎖が相次いだ。地元メディアによると、一連の騒乱による死者は30人に達した。
カシミール地方はインドとパキスタンが領有権を争う係争地で、地域情勢は両国関係にも影響を及ぼしてきた。今回の衝突は領有権問題そのものではなく、地域内の政治制度を巡る対立が直接の原因である。今後予定される議会選挙が平穏に実施できるかどうかは不透明であり、治安当局と抗議団体の対立がさらに激化する可能性も懸念されている。
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