◎元副首相らで構成されるグループはブータン難民(ネパール人)に偽造書類を販売していたとされる。
ネパール、首都カトマンズ、政府の移民政策に抗議するデモ隊と警察官(Getty Images)

ネパールの検察当局は24日、移民の対象となるブータン難民であることを示す書類を偽造し、それと引き換えに移民から賄賂を受け取ったとされる政府高官ら約30人を起訴した。

この事件では与党と野党の政治家が逮捕されており、政界を揺るがしている。

警察は元副首相、元内相、著名な権利活動家など、これまでに16人を逮捕している。

地元メディアによると、カトマンズ地検はこの事件に関与したとされる約30人を起訴したという。この偽造書類が実際に使われたかどうかは明らかになっていない。

警察は偽造に関与した組織の幹部を含む10数人を追跡している。

ブータンでは1990年代にヒンズー教の少数民族であるネパール人10万人以上が国を追われ、そのほとんどが欧米諸国に移住するまでネパール東部で難民として暮らしていた。

元副首相らで構成されるグループはブータン難民(ネパール人)に偽造書類を販売していたとされる。

警察は認否と罪状を明らかにしていないが、地元メディアは公文書偽造、詐欺罪、職権乱用罪などが適用される見通しと報じている。

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