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米NYエンパイア・ステート・ビルの頂部に横断幕、「愛の力」を確かめた男女逮捕

2人は黒い服とマスクを着用し、安全ロープなどを装着していないように見える状態で、アンテナの狭い足場を移動した。
2026年7月1日/米ニューヨーク市のエンパイア・ステート・ビルの頂部(AP通信)

米ニューヨーク市のランドマークであるエンパイア・ステート・ビル(高さ443.2m)で7月1日、男女2人が頂部のアンテナ部分によじ登り、「愛の力」に関するメッセージを書いた横断幕を掲げた。2人はその後、自力で地上へ戻った後にニューヨーク市警に逮捕された。ケガ人は確認されていない。

2人は黒い服とマスクを着用し、安全ロープなどを装着していないように見える状態で、アンテナの狭い足場を移動した。掲げられた横断幕には「愛の力が権力への愛に打ち勝つとき、世界は平和を知る」との英文が記されていた。ヘリコプターが撮影した映像では、2人が抱き合ったり、キスを交わしたりする様子も確認された。

さらに2人はアンテナを少し下った場所で一度立ち止まり、男性が片膝をついて女性にプロポーズをしたような場面も見られた。女性は左手をかざしながら自撮りを行っており、婚約指輪を確認しているようにも見えた。こうした一連の行動から、平和を訴えるパフォーマンスとプロポーズを組み合わせた演出だった可能性がある。

現場周辺には多くの見物人が集まり、観光客や近隣のオフィスで働く人々は驚きを隠せなかった。展望台を訪れる予定だった観光客の中には、一時的な立ち入り規制によって入場できなくなった人もいた。また、厳重な警備が敷かれているはずのビルで、2人がどのようにアンテナへ到達したのか疑問視する声も上がった。警察やビル管理会社は侵入経路について詳しい説明をしておらず、調査を進めている。

エンパイア・ステート・ビルは1931年に完成したニューヨークを象徴する超高層ビルで、年間を通じて多くの観光客が訪れる。これまでも命綱なしで外壁やアンテナを登る「ルーフトッパー」と呼ばれる人物による無許可の侵入事例が発生している。一方で、2023年には俳優・ミュージシャンのジャレッド・レト(Jared Leto)さんがツアーのプロモーションの一環として、許可を得たうえでアンテナ基部まで登ったこともある。今回のケースはそうした公認イベントとは異なり、無断で危険な場所へ立ち入った事案として扱われている。

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