インドの著名な活動家がハンスト終了、ゴキブリ人民党は抗議デモ継続
ワンチュク氏は声明で、国会議員らの要請や、抗議活動が暴力に発展することへの懸念を踏まえ、ハンストを終える決断をしたと説明した。
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インドの著名な活動家ソナム・ワンチュク(Sonam Wangchuk)氏は24日、大学入学試験などの漏えいを巡る政府への抗議として続けてきた26日間のハンガーストライキを終了した。一方、若者を中心とする風刺政治団体「ゴキブリ人民党(CJP)」の参加者たちはプラダン(Dharmendra Pradhan)教育相の辞任などの要求が実現するまで抗議デモを続ける方針を示し、モディ政権に対する若者の反発は収束する兆しを見せていない。
抗議デモは約1カ月前、医学部入学試験や公務員採用試験で相次いで漏えいが発覚し、不正行為によって受験の公平性が損なわれたとの怒りから始まった。その後、若年層の高い失業率や雇用機会の不足、政府の説明責任の欠如など幅広い不満が結び付き、近年では最大規模の若者主体の抗議活動へと発展した。
ワンチュク氏は声明で、国会議員らの要請や、抗議活動が暴力に発展することへの懸念を踏まえ、ハンストを終える決断をしたと説明した。また、支持者に対して平和的な行動を維持するよう呼び掛けた。
しかし、CJPの指導部は「ワンチュク氏のハンスト終了はデモの終わりを意味しない」と強調し、教育相の辞任や試験制度改革、試験問題の漏えいに関連して自殺した学生の遺族への補償などが実現するまで座り込みや全国規模のデモを継続すると表明した。
首都ニューデリーでは今週、数千人規模のデモが行われ、警察が催涙ガスや警棒を使用して参加者を排除した。国会議事堂への行進では機動隊と一部の参加者が衝突し、当局は地下鉄駅の閉鎖やインターネット通信の制限など厳戒態勢を敷いた。野党や著名人も抗議デモへの支持を表明しており、政権への圧力は一段と強まっている。
モディ(Narendra Modi)首相は漏えい事件の関係者を厳しく処罰するとともに、関連事件を迅速に審理する特別法廷の設置や新たな対策を打ち出した。しかし、抗議参加者は「対症療法に過ぎず、責任の所在が曖昧なままだ」と批判し、抜本的な制度改革を要求している。
インドにおける全有権者(約9.7億人)のうち、今回のデモを主導する20代は約2割(2億人)を占める。今回の運動は教育政策にとどまらず、雇用や経済格差、政治への信頼といった幅広い課題を映し出す象徴的な社会運動として注目を集めている。
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