◎当局者「スリウィジャヤ航空182便ボーイング737クラシックの一部と思われる破片をジャワ島沖の海中(深度23m)で発見し、隊員はその周辺の捜索を重点的に行っている。発見された破片の中には、182便の登録部品が含まれていた」
◎182便はスカルノハッタ国際空港から西カリマンタン州ボンティアナックのスパディオ空港に向かっていた。
2021年1月10日 AP通信/インドネシア、ジャワ島沖

1月10日、当局者はインドネシア沖に墜落したスリウィジャヤ航空182便ボーイング737「クラシック」のブラックボックスの位置を特定したと述べた。

報告によると、機体の破片と遺体の一部を発見したという。

182便は首都ジャカルタのスカルノハッタ国際空港から離陸した直後に墜落した。

インドネシア国家捜索救助局の責任者、バグス・プルヒト氏は声明で、「ブラックボックスの位置を特定した。うまくいけば、海中から速やかに回収できるだろう」と述べた。

ブラックボックス(フライトデータレコーダーとコックピットボイスレコーダー)には飛行機に関するデータが保存されている。

当局者は、「182便の一部と思われる破片をジャワ島沖の海中(深度23m)で発見し、隊員はその周辺の捜索を重点的に行っている。発見された破片の中には、182便の登録部品が含まれていた」と述べた。

同国のジョコ・ウィドド大統領は声明で、「政府および全市民を代表して亡くなった乗客乗員とその家族に哀悼の意を表す」と語った。

ジョコ・ウィドド大統領:
「私たちは犠牲者を救うために最善を尽くす。犠牲者が見つかるように祈る」

2021年1月10日 EPA/インドネシア、回収した飛行機のものと思われる破片と捜査官たち

182便はスカルノハッタ国際空港から西カリマンタン州ボンティアナックのスパディオ空港に向かっていた。

ブディ・カリヤ・スマディ運輸相は声明で、「同機の離陸は大雨の影響で1時間ほど遅れていた。その後、9日午後2時36分に離陸し、高度29,000フィート(8,839m)まで上昇した後、レーダーから消えた」と述べた。

乗客は子供7人、赤ちゃん3人を含む計50人。乗員は12人、全員インドネシア市民だった

墜落したボーイング737クラシックは、2018年10月と2019年3月に墜落事故を起こし、昨年飛行を許可されたボーイング737maxとは異なる機種である。初就航は1994年5月だった。

スリウィジャヤ航空のジェファーソン・アーウィン・ジャウウェナ社長は、「182便は以前、アメリカの航空会社が使用していたもので、墜落前に別のフライトを問題なく終えていた」と語った。

ジェファーソン・アーウィン・ジャウウェナ社長:
「182便の離陸時間の遅れは機械的なトラブルによるものではなく、悪天候が原因だった」

ボーイング社は声明の中で、「私たちの思いは乗客と乗務員、そしてその家族にあります。私たちは航空会社の顧客と連絡を取り、この困難な状況に直面した関係者をサポートします」と述べた。

当局は事故に対処する2つの危機管理センターを設置したと発表した。1つはスカルノハッタ国際空港、もう1つは港に設置されている。

2018年10月、首都ジャカルタから離陸したライアン・エア610便ボーイング737maxは離陸数分後にジャワ海に墜落し、乗客乗員189人全員が死亡した。

2014年12月にはインドネシアのスラバヤ発シンガポール行きの飛行機が海に墜落(死者162人)。1997年にも同様の事故で234人が死亡している。

スリウィジャヤ航空は2003年に就航した格安航空会社である。墜落事故を起こしたのは今回が初めて。

2008年、同社の飛行機は着陸中に滑走路を外れ、農民1人が巻き込まれ死亡した。

2021年1月10日 EPA/インドネシア、回収した飛行機のものと思われる破片
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