バングラ政府「ハシナ元首相の演説報じるな」地元メディアに警告
政府は演説内容を報道すれば裁判所命令に違反する可能性があるとし、違反した場合は法的措置を取ると表明した。
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バングラデシュ政府は4日、インドに亡命したハシナ(Sheikh Hasina)元首相が5日に予定しているオンライン演説について、国内メディアに対し放送や掲載を行わないよう警告した。
政府は演説内容を報道すれば裁判所命令に違反する可能性があるとし、違反した場合は法的措置を取ると表明した。また、ハシナ氏の政治活動がインド国内で認められていることについて、インド政府に説明を求めた。
ハシナ氏は2024年8月、学生を中心とする大規模な反政府運動によって政権を追われ、インドに逃れた。その後は亡命生活を続けており、今回の演説は政権崩壊から2年を迎える日に合わせ、ニューデリーの南アジア外国特派員クラブが主催する催しでオンライン形式により行われる予定となっている。公の場で発言するのは国外退避後初めてとなる見通しだ。
ラーマン(Tarique Rahman)首相は2024年12月に特別法廷がハシナ氏の発言や声明の公表を禁じる命令を出しており、国内メディアが演説を報じれば司法命令に反すると主張する。ハシナ氏はデモ弾圧を巡る「人道に対する罪」で2025年に死刑判決を受けているが、本人は裁判を「法的正当性を欠く政治的判断」として全面的に否定している。
一方、インド政府は4日、「今回の催しは民間団体が主催するものであり、政府は一切関与していない」と表明した。また、会合で示されるいかなる見解もインド政府の立場を代表するものではないと強調し、政治的関与を否定した。
ハシナ氏の亡命以降、バングラとインドの関係は悪化したが、近年は関係改善に向けた動きもみられる。しかし、バングラ側は自国で指名手配中の人物が隣国で政治的発言を続けることは二国間関係に悪影響を及ぼしかねないと懸念している。
ハシナ氏は最近、今年12月にも帰国して裁判に臨む考えを示していた。その動向は国内政治だけでなく両国関係にも新たな波紋を広げる可能性がある。
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