オーストラリアとフィジー、新たな防衛協定を締結、連携強化
オーストラリアは近年、太平洋優先政策を掲げ、太平洋島しょ国との関係強化を外交・安全保障政策の重要課題としてきた。
とオーストラリアのアルバニージー首相(ロイター通信).jpg)
オーストラリアとフィジーは6日、相互防衛を柱とする新たな防衛協定と、経済・安全保障分野での包括的な協力協定を締結した。両国は近年、安全保障や経済連携を急速に深めており、今回の合意は二国間関係を新たな段階へ引き上げるものとなる。
オーストラリアのアルバニージー(Anthony Albanese)首相はフィジーの首都スバでランブカ(Sitiveni Rabuka)首相と会談、協定に署名した。ラブンカ氏は記者会見で、「今回の合意によって両国関係は一段格上げされ、太平洋地域の安定と繁栄に向けた長期的な協力の基盤が築かれる」との認識を示した。新たな防衛同盟は軍事面での連携強化だけでなく、安全保障上の課題について緊密な協議を行う枠組みを整備する内容となっている。
両国は同時に、経済・安全保障協力を包括的に推進する協定も締結した。治安対策や災害対応、気候変動への取り組みなど幅広い分野で協力を進めるほか、人材交流や経済連携も拡充する方針である。太平洋島しょ国が直面する自然災害や国際犯罪などの課題に共同で対応し、地域全体の強靱性向上を目指す。
オーストラリアは近年、太平洋優先政策を掲げ、太平洋島しょ国との関係強化を外交・安全保障政策の重要課題としてきた。フィジーは南太平洋の要衝に位置し、地域における影響力も大きいことから、豪州にとって戦略上の重要性が高い。両国は2022年以降、軍隊の相互展開や共同訓練を可能にする協力体制を整備してきたほか、防衛・治安分野での連携を段階的に拡大してきた。
今回の防衛同盟は中国が近年、太平洋島しょ国との外交・安全保障関係を強化している中で締結されたことから、地域における影響力拡大を巡る動きとの関連でも注目されている。オーストラリアはパプアニューギニアやバヌアツとの安全保障協力も進めており、フィジーとの新たな協定は太平洋地域での安全保障ネットワークを一層強化する取り組みの一環と位置付けられる。
とバヌアツのナパット首相(AP通信).jpg)
