SHARE:

Discord、ブラジルでライブ配信停止、当局が安全対策の不備を指摘

発端となったのは先月、ブラジル中西部マトグロッソドスル州で13歳の少女が死亡した事件だ。
Discord(ディスコード)のロゴ(Getty Images)

米国のコミュニケーションプラットフォーム「Discord(ディスコード)」は17日、ブラジル国内でライブ配信機能を停止した。ブラジル国家データ保護局(ANPD)が子どもや青少年を暴力、自傷行為、自殺の誘発などから十分に守れていないとして、同機能の停止を命じたことを受けた措置だ。

発端となったのは先月、ブラジル中西部マトグロッソドスル州で13歳の少女が死亡した事件だ。少女はDiscord上のグループの参加者から自傷や自殺を促されたとみられ、5人の未成年者が逮捕された。ブラジル当局は別の少女についてもネット上で自殺を実行しようとしていたところを発見、保護したとしている。

ANPDはDiscordが未成年者を有害なコンテンツにさらすリスクを十分に防止・軽減する措置を講じていなかったと指摘した。ライブ配信機能は同社が安全対策を実施したことを示し、当局が承認するまで停止が続く。違反が認定された場合、1件当たり最大5000万レアル(約15.4億円)の罰金が科される可能性もある。

一方、Discordは事件を巡る当局の評価に異議を唱え、利用者の安全確保に取り組んでいると説明した。同社は問題のプライベートサーバーを少女の死亡前に閉鎖したとしており、少女が自殺する様子がライブ配信されたとの指摘も否定している。

ブラジルでは今年、16歳未満のSNS利用者について保護者による監督や、自己申告だけに頼らない年齢確認をオンラインサービスに求める制度が導入された。今回の措置は子どものネット利用を巡る規制を実際にプラットフォームへ適用する試金石となる。Discordの対応だけでなく、他のSNSにも安全対策の強化を迫る動きに発展する可能性がある。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
あなたへのおすすめ